
スウェーデン語を勉強していると、annan/annat/andraや、någon /något/några が出てきて、「なんだかややこしい…」と感じることがありますよね。
今回は、お店でよく聞く "Något annat?" という表現を入り口にして、この6つを簡単に整理していきます。
※これは『形容詞の3つの形』を思い出すと、感覚がつかみやすくなります。
形容詞はこちらで記事にしています▽
- "Något annat?" はどういう意味?
- なぜ något + annat になるのか
- スウェーデン語は「形がそろう」
- 6つの形は en・ett・複数で整理できる
- någon / något と några はどれも「不特定」
- この3パターンでそのまま使える
"Något annat?" はどういう意味?
スウェーデンでお店に行くと、注文のあとに店員さんから "Något annat?" と聞かれることがあります。
これは、「他に何かいりますか?」 という意味で、
"Vill du ha något annat?"「他に何か欲しいものはありますか?」のような文が、省略されて後ろの部分だけが残った表現です。
"Något annat?" の単語を1つずつ見てみると
- något = 「何か」
- annat = 「他の」
つまり、直訳で「他に何か」という意味。
店員さんだけでなく、日常会話でもよく使われます。
- "Vi kan göra något annat."
→「他のことをしよう」
någotとannat 3つの形
お店でよく聞く表現は "Något annat?" で、något=「何か」/annat=「他の」と紹介しました。
が、実は辞書の見出しの形はこうなっています。
- någon 「何か」
- annan 「他の/別の」
よくみると、語尾が "n" ですね。
これ、どういうことかというと、
något=「何か」/annat=「他の」は、形容詞みたいにそれぞれ3つの形があるのです。
「何か」
någon = 「なにか(en 名詞)」
något = 「なにか(ett 名詞もしくは特定されていないとき)」
några = 「いくつか(複数)」
「他の/別の」
annan = 「他の(en 名詞)」
annat = 「他の(ett 名詞もしくは特定されていないとき)」
andra = 「他の(複数)」
これ、なんだか形容詞の3つの形に似ていますよね。
もし、annan/annat/andra、någon /något/någraをバラバラに別の単語のように覚えてしまうと、使い分けで混乱しますが
『3つの形』という視点でとらえられると、迷うことが少なくなります。
なぜ något + annat になるのか
気になるのが、なぜ någon annat や、något annan ではなくて、något annatになるのか、という点です。
något annat
どちらも語尾が "t"の形になってそろっていますよね。
(※韻を踏んでいて、結果的に自然な発音になっています。)
この「そろってる」「発音がしっくりくる」という感覚はとても大事で、
någotもannatも、どちらもett名詞(単数)に合わせた形なのです。
意味が同じだからといって、ルールを知らずに他の形(någon/annan や några/andra)と混ぜて使ってしまうと、
初心者に寛容なネイティブでも、聞いていて気持ち悪い…らしいので、
ここはしっかりルールを意識して使い分ける必要があります。
スウェーデン語は「形がそろう」
これは、形容詞もそうなのですが、基本を説明するとこうなります。
辞書の見出しの基本の形 👉 en 名詞に使う。
語尾が"-t" 👉 ett 名詞に使う。
語尾が"-a" 👉 複数に使う。
具体例を見てみるとわかりやすいと思います。
ny「新しい」という形容詞も入れてみましょう。nyの3つの形はny / nytt / nya です。
例:
någon annan ny bil 「なにか他の新しい車(en名詞)」
något annat nytt hus「なにか他の新しい家(ett名詞)」
några andra nya skor「いくつか他の新しい靴(複数)」
さらに、今の3つの例を発音してみると、「そろう」という心地よさも感じられるはずです。
この感覚を根底に持っておくと、形容詞を使うときもすごく楽になります。
6つの形は en・ett・複数で整理できる
今の、「そろう」をもとに、表にするとこうなります↓
| 「なにか」 | 「他の/別の」 | 名詞 | |
|---|---|---|---|
| 基本の形 | någon | annan | en |
| - t | något | annat | ett |
| - a | några | andra | 複数 |
någon / något と några はどれも「不特定」
なぜ、någon / något が「何か」で、några が「いくつかの」という訳になるのでしょうか?
någon / något / några の3つとも、「不特定」なものですが
日本語の訳が違って見えるのは、några は数も関わってくるからなんです。
- någon / något = 何か1つ(中身が特定されていない)
- några = いくつか(中身も数も特定されていない*2)
*2...2つ以上の複数だが、いくつかはわかっていない。
つまり、några は(2つ以上の複数ですが)数が不明なため、合う日本語を探すと「いくつか」という訳になるんですね。
この3パターンでそのまま使える
ここでは、すぐにでも使える、わかりやすい表現を3つご紹介します。
- någon annan「誰か他の」*1
- något annat「何か他の」
- några andra「いくつか他の」
*1...en名詞に使う "någon annan" は、特に『人』に対して使うことが多い。
例文にするとこんな感じです。
- "Jag ska hitta någon annan."
→「他の誰かを見つけます。」 - "Finns det något annat?"
→「他に何かありますか?」 - "Jag vill köpa några andra skor."
→「いくつか他の靴を買いたいです」
ここで復習ですが、大事なのは形がそろっていること。
- en名詞(単数)なら någon annan
- ett名詞(単数)なら något annat
- 複数なら några andra
この3セットをリズムも合わせて覚えられると、実際の会話でも迷うことなくサッと使えるようになります。
まとめ
annan / annat / andra と någon / något / några は、
形が多く見えても、形容詞の3つの形を思い出し、セットでそろえて整理できれば混乱なく使い分けることができます。
チェックするポイント
- en か、ett か、複数か
- 形がそろっているか
まずはこの3つをセット
- någon annan
- något annat
- några andra
どんどん声に出してみて、リズムに慣れて
そして、気軽に使いながら覚えていってください。
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